Maki Fine Artsでは、9月5日（土）より、池田衆 個展「In Between Places」を開催致します。Maki Fine Artsでは約3年ぶり、3回目の個展となる本展は、「都市」をテーマとした新作12点を発表します。

池田衆（1979年広島生まれ）は、写真を切り抜くことで、独自の形や空白を画面上に作り出し、絵画と写真の間を行き交う作品で、注目を集めています。
主な展覧会として、「アートがあればII - 9人のコレクターによる個人コレクションの場合」（2013年、東京オペラシティアートギャラリー）、 個展「trival today, transient tomorrow」（2011年、トーキョーワンダーサイト本郷）などがあります。

今回の新作は、池田の従来の作品の特徴である、「カッティングアウト」に加えて、「コラージュ」の手法を多用しているが特徴的です。これまで直線的なカッティングや、大きな余白を生かした画面構成など、技術的に様々な試みを続けてきましたが、新作ではさらなる進化の可能性を示しています。
新作「Invisible Background」は、夜景の写真の中から、高層ビルの「光」の部分を切り抜き、その破片を改めて構成したコラージュです。一度切り取られた都市の光が、その意味を失い、再び機能を持つことで、新たな解釈を引き出す架空の風景を作り出しています。
また「Transition」では、複数の写真を組み合わせ、2枚のアクリル板を重ねた作品です。前面には切り抜かれた植物のイメージの断片、後面には都市のイメージを一つの画面に混在させています。異なる場面を対比させながら、心地よい調和を持った新たな風景へと変換されています。

池田衆の新たな展開を、どうぞご高覧下さい。