田中和人「pLastic_fLowers」

2015年7月11日 - 8月 9日

オープニング・レセプション:7月11日(土) 18:00 - 20:00

Maki Fine Artsでは、7月11日(土)より、田中和人 個展「pLastic_fLowers」を開催致します。

田中和人は1973年埼玉県生まれ、現在京都を拠点に活動をしています。これまで写真により色彩、形態、視覚を問い直す数多くの抽象作品シリーズを発表してきました。抽象と具象の境界を探求する表現方法は、モンドリアン、スティルなど、抽象絵画の一連の文脈に対しての、写真を用いた独自のアプローチです。 また作品発表と並行して、「アブストラと12人の芸術家」(2012年、大同倉庫/京都)、 「NEW INTIMACIES / ニュー・インティマシー -親密すぎる展覧会-」 (2014年、Hotel Anteroom gallery 9.5/京都) などの自主企画展をキュレーションし、注目を高めてきました。

Maki Fine Artsでは約2年ぶり、3回目の個展となる今回は、花をモチーフとした新作を発表します。対象となる花の輪郭をトレースしたドローイングと、写真を一体化するプロセスで、美術史における普遍的なモチーフである「花」を抽象的に捉える試みとなっています。どうぞご高覧下さい。

--

「pLastic_fLowers」

新作「pLastic_fLowers」では、そこに何が写され、提示されているか、それを認識することができるピクチャーでありながらアブストラクトな状態をつくり出すことを試みた。
「花」は誰もが一目で認識することができるし、花の写真を撮ったことない人は(おそらく)あまりいないだろう。また、 様々な花の絵画や写真が美術史を彩ってきた。
そんな花のイメージを解体せずに抽象化することができるだろうか。
「pLastic_fLowers」はとてもシンプルなプロセスでつくられている。
カメラと机上に置いた花との間に透明なプラスティック板を置き、そこに様々な角度から見た花の輪郭を すばやくドローイングし、机上の花とともに撮影。プリントは暗室にて全て手焼きされた。
くっきりとフォーカスされたドローイングと微かにぼやけた花のイメージを同一のピクチャーとして提示することで、視覚はそれら二つの間を「ズレ」を繰り返しながら往復する。そして、やがてそれらのズレが調和したときに(あるいは破綻したときに)「pLastic_fLowers」は新しいプラスティック(造形的)でアブストラクト(抽象的)なピクチャーとなるのだろう。  

田中和人

work image

Kazuhito Tanaka "pLastic_fLowers"
2015, analog chromogenic print (hand printed by artist)

work image

Kazuhito Tanaka "pLastic_fLowers"
2015, analog chromogenic print (hand printed by artist)

work image

Installation View

work image

Installation View

work image

Installation View

work image

Installation View

work image

Installation View

work image

Installation View

work image

Installation View

work image

Installation View

work image

Installation View