2013年11月30日 - 12月22日
Maki Fine Artsでは、11月30日(土)より、注目の若手アーティスト、杉田陽平 個展「ラビット・アイズ」を開催致します。
杉田陽平(1983年生まれ)は、キャンバス上できわめて革新的で線密にコントロールされた筆致で、ナラティブな主題と、具象性と抽象性が共存する、
類まれなペインターです。光と空間に満たされながらも、鮮烈な色彩感覚によって描かれる作品は、観るものを惹きつけてやみません。
今回発表する新作シリーズでは、これまでの印象派絵画を彷彿とするクラシックな懐古主義的傾向から、現代美術史としての文脈を強く意識したものとなります。最近では、ハーナン・バス、ミヒャエル・ボレマンス等、90年代以降に登場した世界的ペインターの影響を強く受け、同時代的思考にシフトしていると語ります。
本展では、ケンタウロス(ギリシャ神話に登場する半人半獣の怪物)、蝶、オオカミ等、ナラティブな要素となるモチーフを選びながら、成熟した寓意が同居するファンタスティックな画面を作り上げた、新作約15点を発表致します。
近年、多くのアーティスト志望の若者達に影響を与え、益々の注目を集めるペインター杉田陽平の新たな展開を是非ご高覧下さい。
Yohei Sugita "Afternoon of pan"
杉田陽平「半獣神の午後」
2013, Oil on canvas, 162×194cm
Yohei Sugita "Helena Morpho 3"
杉田陽平「ヘレナモルフォ3」
2013, Oil on canvas, 53×45.5cm