Maki Fine Artsでは、5月23日（土）より、中谷ミチコ 個展「暗い場所から、明るい場所まで」を開催致します。Maki Fine Artsでは約3年ぶり、2回目の個展となります。

中谷ミチコ（1981年東京生まれ）は、「浮彫」とは対称的な「沈彫」の手法により、支持体である石膏に凹型の窪みをつくり、透明樹脂を充填したレリーフ作品で近年評価を高めています。少女や鳥などを主なモチーフとして、イメージを封じ込めたような痕跡を作り出し、静謐で強い存在感を放っています。
VOCA2010奨励賞受賞。近年の主な展示には、個展「境界線のありか」横浜美術館アートギャラリー1（2011年）、黄金町バザール(2012年)、 個展「souzou no kage」 多摩美術大学彫刻棟ギャラリー（2014年）など。文化庁新進芸術家海外研修で2012-14年にドレスデンに滞在。

本展ではギャラリー内に、石膏に内包された「家」を造ります。また、人物や鳥、樹木のイメージの集合体で「舟」の痕跡を作り出した彫刻作品を中心に、その「舟」のイメージから派生した複数の凸型レリーフを展示します。「実在/不在」というテーマを強く意識させるような、心象的な空間を作り出します。
どうぞご高覧下さい。