この度、Maki Fine Arts のオープニング記念展覧会として、ニューヨークを拠点に活躍する大岩オスカール、齋木克裕、照屋勇賢の3 名によるグループ展を開催致します。

ブラジル移民２世としてサンパウロに生まれた大岩オスカールは、これまで移り住んだサンパウロ、東京、ニューヨークの多様な都市環境に影響を受け、政治的・社会的問題をテーマに独自の世界観を描き、高い評価を得ています。
今回、作品集「グローバリゼイション時代の絵画」（現代企画室、2008 年）の表紙を飾った大作「氷山/Icebergs」を展示します。

2002 年よりニューヨークを拠点として活動を続ける齋木克裕は、ベルリン、ニューヨーク等の空を撮影したシリーズ「Place」を出品します。建築物や空を断面的に撮影、それらを実験的に再構成する手法で知られておりますが、シンプルながら計算された画面構成は、写真における抽象表現の可能性を提示しています。

沖縄出身の照屋勇賢は、紙袋やトイレットペーパーの芯等の日用品を用いて、現代社会に
対する批評性の高い作品を生み出しています。今回は、沖縄の伝統的な染色技法である紅型を用いた「Heroes」、世界各国の国旗を配置し、ひとつの旗を形成した作品「Color The World」、紙袋を切り抜いたシリーズ「告知-森」を展示致します。

国際的に活躍する３名の作品群を、どうぞご高覧頂けますようお願い申し上げます。

協力：タグチ・アートコレクション、アート・オフィス・シオバラ